入江寛クリーンエネルギー研究センター教授らの論文が英国王立化学会の学術雑誌に掲載され、表紙にも採用されました

2023年9月20日 トピックス

 入江寛クリーンエネルギー研究センター教授らの研究グループの論文が、英国王立化学会(Royal Society of Chemistry)が発行する学術雑誌「Chemical Communications」に掲載され、表紙(Outside Front Cover)にも採用されました。
 論文の題目は「Near-infrared light-inducible Z-scheme overall water-splitting photocatalyst without an electron mediator」です。
 本研究では、波長910 nmまでの赤外光を利用して水を分解し、水素と酸素を定比で発生することができる光触媒材料を創出しました。太陽光を有効利用できることから、今後、太陽光をエネルギー源とした水素製造の発展に大きく寄与することが期待されます。
 入江教授は、「理論的にほぼ限界の長波長の光まで利用できるようになった。この成果をさらに発展させて、水素社会の実現に貢献したい」とコメントしています。